
さいたま市大宮区桜木町2丁目の銭湯「日進湯」が2025年3月30日(日)をもって閉業することが分かりました。
日進湯は大宮駅西口に残る昔ながらの銭湯で、1926年に創業し、今年で99周年(100年目)を迎えます。かつて旧大宮市域には30軒ほどの銭湯がありましたが、10年ほど前に大宮駅東口にある銭湯が閉店してからは旧大宮市域で昭和から続く唯一の銭湯となっていました。
銭湯名の由来は、創業当時に同地の住所が日進村だったことに由来するとのことです。旧日進村は、現在のさいたま市北区日進町2丁目に役場を置いていた村で、1940年に他町村と合併し大宮市となりました。村域はいまの日進地区より大きく、現在のさいたま市北区・西区・大宮区などにまたがっていました。
同店は大宮駅からも近い好立地で、長く地域住民に親しまれてきましたが、施設の老朽化と燃料費の高騰によりやむなく閉店となります。
旧大宮市域には「おふろcafé utatane」や「美楽温泉 SPA-HERBS」、「湯快爽快 湯けむり横丁おおみや」や「さいたま清河寺温泉」、さらには「見沼天然温泉 小春日和」などがありますが、いずれも「スーパー銭湯」に部類される温浴施設で、「日進湯」は唯一の昔ながらの銭湯でした。