【福島・南会津】さいたま市立舘岩少年自然の家 林間学校で必ず訪れるさいたま市民の第2のふるさとはリニューアルでピカピカに!

みなさん、こんにちは! 日進大宮なび代表のnorthです。今日はさいたま市を飛び出して、福島県南会津町にあるさいたま市立舘岩少年自然の家をご紹介します!

舘岩少年自然の家って?

さいたま市立舘岩少年自然の家は、さいたま市立学校に通う小中学生が「自然の教室」を実施する施設です! 「自然の教室」とは小学校5年生の林間学校と、中学校1年生もしくは2年生のスキー学校の宿泊行事を指します。

▲1982年4月、開所間もない舘岩少年自然の家(日進小学校提供)

舘岩少年自然の家は1981年10月に「大宮市立少年自然の家」としてオープンしました。当時は大宮市の児童生徒専用の施設だったんですね・・・!

なお、旧浦和市は「赤城少年自然の家」(1973年開所、2016年3月31日(木)閉所)を、旧与野市と旧岩槻市もそれぞれ別の施設を利用していました。旧浦和市の小学校などはさいたま市合併後も赤城少年自然の家を利用し、2016年の閉鎖後は同じ南会津町内の南郷地区・たかつえ地区で自然の教室を実施していましたが、舘岩少年自然の家が増築された2018年以降はさいたま市の学校はすべて舘岩少年自然の家で学習するようになりました。

▲室内の様子。床は2024年のリニューアルまで部屋ごとに赤・青・緑のカーペットだった(日進小学校提供)

舘岩少年自然の家にはさいたま市教育委員会の教職員が常駐しており、年間を通じて宿泊学習や体験学習を受け入れています。所員さんは所長さんをはじめ常時10名ほどがいて、野外活動の指南役を務めています・・・!

そんな舘岩少年自然の家を2024年8月に取材してきましたので、施設などをご紹介しますね!

いざ舘岩へ

さいたま市から舘岩少年自然の家へは、浦和インターチェンジや岩槻インターチェンジなどから東北道を利用するのが定番です!

多くの学校は佐野サービスエリアで休憩を取り、栃木県那須塩原市の西那須野塩原インターチェンジで高速を降ります。その後、降りてすぐの千本松牧場道の駅湯の香しおばらで休憩を取り、県境を超えて福島県へ入ります。南会津町の旧舘岩村村域に入るといよいよもうすぐ! バス車内のテンションも上がってきますね笑

舘岩地区の中心地を通過する際に見えるのがこの信号なのですが、雪が降る地域らしく縦長です。ちなみにこの信号、旧舘岩村域唯一のものらしく、小学校の先生は児童に「この信号は教育用につけられた唯一のものなんだよ」と話すのが鉄板ネタだとかそうじゃないとか笑

山道を進んでいくと舘岩少年自然の家に到着です! 正面に見えるのが本館で、1階中央部分がピロティになっています。少し離れた駐車場から2泊3日分の荷物を運ぶのは、小学生にとってはちょっと辛いですね・・・笑

広場には案内板が立っています。山と川に囲まれて自然豊かな立地です。

では、実際に館内を見ていきましょう!

2024年にリニューアルした本館

舘岩少年自然の家開設当時からある本館には、食堂やエントランスホール、管理機能などが備わっています。正面入り口を入ると広々としたエントランスホールが! こちらは2024年のリニューアル(中規模修繕工事)の際に照明がLED化され明るい印象となっています。

2024年のリニューアルでは施設の機能回復のほか、雪対策も行われています。照明のLED化だけでなく、本館に福島県産の木材を使うようになっているとのことです!

エントランスホールには展示コーナーも設置。動物の剝製をはじめ舘岩地区の自然や暮らしが分かる資料が展示されています。先述の赤城少年自然の家に関する展示もあり、見ごたえがありましたよ・・・!

本館に隣接して体育館があります。学校の宿泊行事を行う際は入所式・退所式を行うのですが、その会場として、また冬季期間のレクリエーションの場として使用されます! こちらも照明が更新され明るい雰囲気でした。

また、体育館の上には天体観測室も備わっています!

本館食堂は1学年をまるまる収容できる規模です。木材を多用し木のぬくもりを感じられる内装になったほか、照明が円形のオシャレなものに変更されました! 旧大宮市民の方はこの食堂を利用された方も多いのでは?

階段状の宿泊室が印象的なとくさ館

舘岩少年自然の家には宿泊棟が2つあり、1つは開設当初からある「とくさ館」(360人収容)、もう1つは2018年落成の「からまつ館」(200人収容)です。

とくさ館の「とくさ」は、舘岩少年自然の家が立地する場所が木賊(とくさ)温泉という温泉地であることに由来します。

こちらは一番手前にある101号室。各部屋同じような構造ですが、とくさ館の特徴といえば何と言っても階段状の部屋です・・・!

上段と中段にベットが4つずつ、下段に2つの計10個のベットが階段状になって設置されています。ベッドの下には引き出し式の収納があり、壁側には間接照明と物置台があります!

カーペットは以前と異なり各部屋シックな黒で統一され、オシャレな感じすらしますね・・・!

ちなみに同じ段のベッドとベッドの間には木枠があるのですが、それを知らずに入所早々寝っ転がった私(当時小5)は頭を強打・・・。皆さん気を付けてくださいね笑

自然を感じられる広々とした浴場は、天然温泉を使用しています!

1980年1月と11月にそれぞれ温泉が掘削されていて、今現在も楽しむことが出来ますよ。

とくさ館側には実は露天風呂もあるんです。最高の眺めですね・・・!

現代的なデザインのからまつ館

一方、2018年に落成したのがからまつ館です。からまつ館の建設により、通年で市内ほぼ全校の受け入れを可能にしたほか、規模の大きな学校を同時に受け入れられるようになりました!

▲からまつ館へは連絡通路で結ばれている

からまつ館には宿泊室のほか、浴場と食堂が備わっており、とくさ館に宿泊している学校と夜間の動線が交わらないようになっています。

廊下は自然光を取り入れ、コンクリート壁が印象的なモダンな造りになっています!

からまつ館はとくさ館と違い、部屋番号のほかに部屋名がついているのも特徴です。204号室は「カケス」など野鳥の名前等がついているのですが、説明もついていて自然に詳しくなれますね・・・!

部屋は段差なしで左右に5つずつベッドが配置されています。ベッドメイクは自分たちで! 「リネン」とか、懐かしい方もいるんじゃないですか?笑

こちらが食堂です!

大手企業の社員食堂のような、めちゃくちゃ素敵な雰囲気でした!

ここでご飯を食べたらより一層美味しく感じられそうですね笑

お風呂は照明も暗めで少し落ち着いた感じ。からまつ館は全体的に自然光を取り入れたデザインになっている気がします!

年間を通じて様々なプログラムを展開

舘岩少年自然の家ではその自然を生かして様々なプログラムが展開されます。

夏季(小学校)では焼き板づくりキャンプファイヤー前山登山イワナさばき源流探検などもりだくさん!

冬季(中学校)では近くの会津高原たかつえスキー場でスキー教室が行われます。私は星さんというインストラクターの方に教えていただいたのですが、あの辺りは「星」という名字が多いらしく、星さんだけで数人いらっしゃいました笑(舘岩開所時の舘岩村長も「星力」村長です!)

さいたま市に暮らす子どもたちにとっては貴重な体験になりますね・・・!

さいたま市立舘岩少年自然の家の歌

自然の教室では「さいたま市立舘岩少年自然の家の歌」を歌唱することも多いので、覚えている皆さんもいらっしゃるはず!

通常は1番と4番のみ歌いますが、2番と3番も壮大で雄大な歌詞です。

作詞は馬橋隆二大宮市長(当時)、作曲は大宮市内で音楽教員を務めていた佐藤猛さんです。佐藤さんは指扇北小学校の教員をされていたようで、舘岩少年自然の家の歌のデモテープ(昔のもの)は指扇北小学校の合唱クラブによるものだとか! ちなみに現在は浦和中学校生徒のものが使われています。

以前は「われら大宮子供らも」と歌っていた歌詞は、現在「われらさいたま子供らも」に変更されています!

▼舘岩少年自然の家の歌を自然の家の承諾を取った上で公開しています。こちらからご覧ください!

情報

舘岩少年自然の家の伊澤昌二所長は「さいたま市内の小学生、中学生の皆さん、舘岩少年自然の家で待っています!」と話してくれましたよ。

今から行かれる皆さんはワクワクがいっぱいの体験を楽しみにしていてくださいね!

※舘岩少年自然の家は各種学校や青少年教育団体向けの施設です

施設名さいたま市立舘岩少年自然の家
住所福島県南会津郡南会津町宮里向山2847番地1
電話番号0241-78-2311
HP・SNSホームページ