【北与野】でこぼこ書店 近年人気の個人経営書店がさいたま市に! 元大学職員の店主が奮闘中

みなさん、こんにちは! 日進大宮なび代表のnorthです。

今日は北与野にあり、ひそかに話題となっている個人経営書店をご紹介します!

「でこぼこ書店」って?

JR埼京線北与野駅から少し歩いたところに鮮やかな青色の看板の書店があります。でこぼこ書店は店主の富井弥(わたる)さんが2023年11月1日(水)にオープンさせた書店で、2階建ての小さな建物に入居しています!

▲店主の富井弥さん

富井さんは駅伝の強豪校でおなじみの青山学院大学出身。大学を経て大学院卒業後は保険会社に5年間、大学職員として10年間、一般社団法人大学スポーツ協会に1年強勤めました。

そんな富井さんが書店を開業したきっかけは、塾をやりたいと思ったことだそうです。大学職員だった富井さんは教育に関心があり、また、本がもともと好きだったこともあり、「教育×本屋」という掛け合わせを思いついたとのことでしたよ・・・!

もともと、大学受験対策をしたいと思っていたという富井さんは家と埼玉大学に近い物件を探しました。しかしいい物件が見つからず、さいたま市内に範囲を広げてみたところ、北与野の地を見つけたとのことですよ。偶然ではありますが、周辺にはファミリー層も多く、北与野駅前には大型書店「ブックデポ書楽」もあり本にも親しみのある地域でした!

小中学生が多い地域のため、エリアの特性を生かし小中学生向けの塾を開くことも決めたそうですよ。

店内の様子

2階建ての店内では、1階で新刊を、2階は古本を扱っています。

新刊は店主の富井さんのセレクトです。大型書店では多くのジャンルを人気や母数に応じて陳列することが多いですが、個人経営書店では本のセレクトに個性が出るのが特徴。自分からではなかなか出会えない本にも出会えるかもしれませんよ。

1階には「貸棚」を設置! 個人が書店の棚の1区画を借りて、自分のおすすめの本を売ることのできるシステムです。

もともと始めるつもりはなかったといいますが、富井さんが務めていた大学の寮が閉鎖するタイミングで貸棚にぴったりの棚を譲り受け、「本と人がつながる」きっかけをつくれると思い、2024年2月より貸棚を始めたそうですよ。

皆さん思い思いの本を並べていらっしゃいます・・・!

2階は古本売場と貸しスペースがあります。

個人書店ながらラインナップも充実していて自分に合った本に出会えそうです・・・!

この時は写真家のざわわさんの写真展が開催中でした。

今まで様々なイベントが開催されていますが、もともとイベントができる部屋のサイズが小さい同店。ただ、それを逆に生かし、出版社の人や作家さんと対話ができる少人数制のイベントを開催しています! これは双方から評判がいいそうですよ。

「本を通じていろいろな人が集まる場所」を目指しているという富井さん。でこぼこ書店ならではのイベントですね!

貸しスペースはお客さんがいたので写真は撮らなかったのですが、テーブルと椅子が備わっており30分500円で誰でも借りることができます! 予約がないときは自習や仕事などに自由に使えるということでしたよ。

様々なイベントや教室も

でこぼこ書店では店内外で様々なイベントを開催しています!

YouTuberのパパ忍者さんとコラボした「足が速くなる遊び体験」など屋外型のイベントや、本の出張販売、さらには「おやこえほんづくり」など体験型のイベントまで多種多様なイベントが展開されています。さらには2025年3月、大宮図書館で「子どもの未来に差がつく読書 -現役本屋が教える学びの力-」と題し講演会も実施予定! ますます勢いを増しています。

さらに、「教育×本屋」というコンセプトのもと、国語力の養成を狙う「国語教室」と、苦手科目の克服や学習習慣の定着を目指す「学習サポート教室」を展開しています。こちらは平日の夜間帯などに書店の貸しスペースで行われる教室で、教育に関して詳しい富井さんが直接指導します。小学3年生から中学生まで、幅広い科目に対応しているのも特徴ですね・・・!

取り扱っている本は?

全体で4000冊の本を扱っているという同店。扱う本は大手の出版社のものよりも、中小の出版社のものが多いといいます!

お客さんの顔を思い浮かべながら、おすすめしたい本を仕入れているという富井さん。本へのスポットライトの当て方も意識しながら仕入れて販売しているということです。

店主の富井さんと、高校生アルバイトのリクさんにおすすめの本を伺ってみました!

富井さんのおすすめはこちら!

「インスピリッツテニスクラブ成功物語 毎日テニスだけやってたら、年商2億の会社になりました。」(増田吉彦著、クオル出版)という本です。

テニスクラブの会社の社長さんが書いた自伝的なビジネス書で、社長さんはさいたま市の人だそうです・・・! 毎日大会を開いている社長さんですが、コミュニケーションを大事にしている点ででこぼこ書店の理念と一致しているとのこと。また、クオル出版は福井県で1人だけでやっている出版社で、商業出版第1号だそうですよ。

リクさんのおすすめはこちら!

「もし世界が1つのクラスだったら」(大橋弘祐著、神野正史監修、竹流イラスト、文響社)というマンガです。

もし、世界の各国がクラスメートで同じクラスにいたら・・・という想定で書かれた同作。リクさんは「漫画やゲームから入るのもいい。歴史の内容が分かって面白いし、学ぶだけでなく楽しいです」と話してくれましたよ・・・!

このほか、「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」(大野正人著、文響社)もおすすめとのこと。偉人の失敗経験が分かりやすく記述されており、落ち込んだ時に読むと元気をもらえるそうです!

リクさん、バイト中

高校生バイトのリクさんは2024年7月から勤務しています。

高校に入り学費の関係でアルバイトをしたく、また家族からでこぼこ書店について聞き興味を持っていたことから働くことになりました。

リクさんは「富井さんは優しいです。力になれているか不安ですが、これからも頑張っていきたいです!」と話してくれました。みんなで応援していきましょう!

※現在、アルバイトは募集していません。

「でこぼこ」に込めた想い

書店名は「でこぼこ書店」というユニークな名前ですが、ここにはどのような思いが込められているのでしょうか。

▲店舗ホームページより

富井さんは「でこぼこは人の個性をイメージしています。長所や短所を、当店が大事にしている「人のつながり」で補い合って力を大きくする、大きな力になっていくことをイメージしています」と話してくれました! 素敵な想いが込められていますね・・・!

ロゴは高校の先輩の漫画家に依頼して制作したとのこと。これも「人のつながり」ですね!

ちなみに、こちらのロゴを生かしたグッズも販売されています。

キーホルダーは300円、マグカップは1200円、トートバッグは990円(それぞれ税込み)などです・・・! 人気で売り切れてしまっていたサコッシュも再入荷し1200円で販売中です。

まとめ

北与野に出現した個性的な書店。本好きの方もそうでない方も一度訪れてみてはいかがでしょうか・・・!

富井さんは「サードプレイス=第3の居場所を目指しています。ふらっと集まれるような場所にしていきたいです!」と話してくれましたよ。

情報

本の予約もできるので、個性的な取り組みを応援する意味でも、ぜひでこぼこ書店を利用してみてくださいね!

店名でこぼこ書店
住所さいたま市中央区上落合7丁目10番地39
営業時間12時~19時(平日)
10時~18時(土休日)
定休日月曜日・火曜日
電話番号なし
決済方法現金、クレジットカード、iD、交通系ICカード(※「PiTaPa」を除く)、各種Pay払いなど
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