埼玉県知事選挙 現職の大野もとひろ候補が当選確実 2期目の県政運営へ

任期満了に伴う埼玉県知事選挙選挙が2023年8月6日(日)投開票され、無所属で現職の大野もとひろ(大野元裕)候補が多くの得票を得て当選確実となりました。

大野候補は埼玉県川口市出身の59歳。参議院議員などを経て、2019年の埼玉県知事選挙に立候補しました。

▲2019年の埼玉県知事選挙

2019年の埼玉県知事選挙では、立憲民主党や国民民主党の支持を得て上田清司前知事の政策を継承・発展させるとし、自民党などが支援する青島健太候補と激しい選挙戦を展開しました。結果は僅差で大野候補が当選し、今年に至るまで県知事を務めてきました。

4年間の任期では、新型コロナウイルス感染症や鳥インフルエンザへの対応に追われましたが、選挙戦で争った県政与党の自民党や公明党、それに立憲民主党などとも対等な関係を築き、今回の選挙では自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会の支持を受け大差で当選確実となりました。公約にはデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、少子高齢化や災害に対応可能なまちづくりを掲げています。

今回の選挙には日本共産党の新人、柴岡ゆうま(柴岡祐真)候補と無所属新人で音楽家の大沢としお(大沢敏雄)候補も立候補していましたが、NHKの出口調査などではいずれも大野候補に遠く及びませんでした。

日本共産党の柴岡候補は、学校給食費の無償化などの子育て支援、再生可能エネルギーの普及や保険証の存続を公約に掲げ選挙活動を展開しました。県知事選では珍しく、フードガーデン日進店やつばさ小学校でも演説を行い支持を訴えましたが、当選とはなりませんでした。

音楽家の大沢候補はYouTubeや自身のホームページでの発信を中心に、働き方改革や知事報酬の3割カット、幅広い世代への支援などを訴えましたが、当選とはなりませんでした。

今回の選挙は、県選挙管理委員会がハローキティを起用し「#8・6来てー」のスローガンのもと選挙へ行くよう呼びかけましたが、大野候補以外で有力な対抗馬がいなかったことや、連日の猛暑の影響もあり、低い投票率となる見込みです。