【衆院選】埼玉5区の候補者を追う れいわ新選組 辻村ちひろ候補

【本記事は2024年10月に行われる衆議院選挙の候補者を1人ずつ取り上げるものです。当サイトは特定の政党を支援することはありません。取材の都合上、取り上げる順番は届け出順と異なります。】

金曜日の午後、大宮駅西口を練り歩いたれいわ新選組の辻村ちひろ候補は、どこか選挙を楽しんでいるようにも見えました。道中スキップをしたり、子どもに手を振ったり、”ギャル”風の女子高校生の写真撮影に快く応じたり、冗談で陣営スタッフを和ませたり…

30分ほどのいわゆる”桃太郎”を終えた辻村候補は、その後日進大宮なびの取材に応じました。

2024年10月27日(日)に投開票が予定されている第50回衆議院議員総選挙。従来同様、地区ごとに1人を選出する「小選挙区選挙」と、全国を11ブロックに分けて党名で投票する「比例代表選挙」の併用方式です。

さいたま市大宮区・中央区・北区・西区の選挙区は埼玉5区。1票の格差を是正するための「10増10減」で、従来一部が5区に含まれていたさいたま市見沼区は埼玉1区に編入されています。

今回は届け出順に自由民主党の牧原ひでき候補、れいわ新選組の辻村ちひろ候補、立憲民主党のえだの幸男候補、日本共産党の山本ゆう子候補の4人が立候補しています。

辻村ちひろ候補はれいわ新選組所属の56歳新人で、東京都杉並区生まれです。自然保護アナリストとして活動する傍ら、2019年の参院選と2021年の衆院選に立候補していましたがいずれも落選。今回は3度目の国政への挑戦です。

今回の選挙にあたり、最も訴えたい政策を辻村候補に聞きました。

辻村候補「選挙というのは前期務めていた議員が全うに仕事をしたか、それをジャッジするものだと思います。この選挙区で5%減税と言って当選した方が当選後にそれは間違いだったと言っています。その事実を有権者の皆様がジャッジしなければなりません。そこで、自民党とも立憲民主党とも違うもう一つの軸として、消費税廃止を訴えています。」

消費税廃止を主軸に置き、改憲や原発再稼働にも反対していくという辻村候補。その他にも、落ち着いて子育て出来る環境を作ることを訴えています。

また、辻村候補はNHKのアンケートで、結婚後も夫婦が別々の姓を名乗れるようにする「選択的夫婦別姓」の導入と、同性婚の認可に賛成すると回答しています。

さいたまが地元ではない、いわゆる「落下傘候補」の辻村氏。陣営でもさいたま出身でない人も多く、金曜日の「桃太郎」では、運動員が「この建物ソニックシティっていうんだ」と口にする場面もありました。そんな辻村候補に地元に関する政策はあるか聞きました。

辻村候補「大宮に残っている古き良き風景を生かした開発がしたい。特に大宮駅東口は昭和の風景を色濃く残しているが、文化や歴史の面でもそれを生かした開発が出来ればと思います。」

最新の世論調査では、えだの候補が1歩優勢で、牧原候補が猛追、山本候補と辻村候補は大きく引き離されているという状況になっています。その点について辻村候補に聞きました。

辻村候補「知名度が圧倒的に足りないです。それでも、政策、名前、顔を知ってもらえるよう愚直に活動していきたいです。」

最後に辻村候補は有権者にこう呼び掛けました。

「ぜひ投票に行ってください。そして白紙委任もしないでください。選挙は政治家の通信簿です。しっかりと前任者のことを評価しましょう。期日前投票も出来ます。みんなで選挙しましょう。」

次回は日本共産党の山本ゆう子候補を取り上げます。