【衆院選】埼玉5区の候補者を追う 日本共産党 山本ゆう子候補

【本記事は2024年10月に行われる衆議院選挙の候補者を1人ずつ取り上げるものです。当サイトは特定の政党を支援することはありません。取材の都合上、取り上げる順番は届け出順と異なります。】

この日、4人という少人数で日進地区を回った日本共産党の山本ゆう子候補は、マイクを持ってまず「私の写真・動画などを撮っていただきぜひ拡散してください。」と呼びかけました。演説をするその立ち姿は、72歳という年齢を全く感じさせないほどピンと背筋が伸びていました。

山本候補は番場公園でたった1人の聴衆に10分ほど強い想いを伝え、その後日進大宮なびの取材に応じました。

2024年10月27日(日)に投開票が予定されている第50回衆議院議員総選挙。従来同様、地区ごとに1人を選出する「小選挙区選挙」と、全国を11ブロックに分けて党名で投票する「比例代表選挙」の併用方式です。

さいたま市大宮区・中央区・北区・西区の選挙区は埼玉5区。1票の格差を是正するための「10増10減」で、従来一部が5区に含まれていたさいたま市見沼区は埼玉1区に編入されています。

今回は届け出順に自由民主党の牧原ひでき候補、れいわ新選組の辻村ちひろ候補、立憲民主党のえだの幸男候補、日本共産党の山本ゆう子候補の4人が立候補しています。

山本ゆう子候補は日本共産党所属の72歳新人で、福島県出身です。2014年の衆院選にも埼玉5区から立候補していましたが、落選。以降さいたま市議会選挙に大宮区から3回挑戦していますが、いずれも落選しています。

山本候補は演説で「今回の選挙は、裏金事件の本質である企業・団体献金の廃止など自民党の歪んだ政治を変えること、そして誰もが希望を持てる政治へと変えていくことです」と訴えました。

今回の選挙にあたり、最も訴えたい政策を山本候補に聞きました。

山本候補「平和ですね。私、教師を39年間やっていたんですが、可愛い子どもたちを、教え子を戦場に送るな、が信条でした。」

山本候補は公約として、賃上げや学費値下げ、軍備拡張の反対を掲げています。

ほかに、山本候補はNHKのアンケートで、改憲には反対、女性天皇や女系天皇(女性天皇の子どもの天皇)を認めることには賛成の立場を示しています。また、選択的夫婦別姓や同性婚にも賛成しています。

前回山本候補が衆院選に出馬した2014年の選挙戦と変わっていることを聞きました。

山本候補「裏金事件が大きな問題となっていることですね。今までは2~3ヶ月でうやむやになっていたが、今回はこれで終わりにしていいのかということです。」

選挙区である埼玉5区ならではの政策があるか聞くと次のような回答でした。

山本候補「埼玉5区は大きな大宮駅を抱えています。GCS化構想で湯水のようにお金が使われています。一方で、学校が雨漏りしていても直らない、街灯1つつけるのに予算がないという矛盾が生じています。大宮小学校を再開発ビルのなかに入れてしまおうともしています。そういったことを止めていきたいです。住民のためになる街づくりをしていきたいです。」

また、えだの候補と牧原候補に大きくリードされていることについて聞くと

山本候補「裏金事件を変えていく選挙だと思うんですよ。献金・政党助成金を一切もらっていない日本共産党がここで頑張らなくてどうするんだと、これを訴えられるのは私だけです。」

と自党の資金の透明性をアピールし、他の候補との差を示しました。

衆議院選挙は10月27日(日)投開票で、期日前投票も出来ます。詳しくは選挙管理委員会のホームページなどをご参照ください。

次回は自由民主党の牧原ひでき候補を取り上げます。