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施設の老朽化に伴い2022年3月31日に閉館する「市民会館おおみや」に別れを告げるため、3月18日から21日にかけて「ありがとう市民会館おおみや実行委員会(実行委員長=久世晴雅)」がお別れイベントを開催しました。
閉館事業の実行委員会は、市民会館おおみや(開館時は大宮市民会館)が開館した際に広報用に撮影された記念写真(昭和45年11月の「市報おおみや」に掲載)に写っている当時の小学生を探し、同じポジションで記念撮影をする企画を立ち上げました。しかし、写真に写っている子供たちの情報は全くなく、「小学3、4年生である」「学区に市民会館がある大宮南小学校の児童である」というヒントをもとにインターネット上で呼びかけを行いましたが、捜索は難航しました。
その後、「昭和36~37年生まれの大宮南小学校生徒」という情報まで判明し、新聞にも取り上げられましたが、閉館事業がスタートした3月18日時点でも名乗りを上げたのは1人のみ。企画担当者も「企画が成立しないのでは…」と不安に思ったそうです。
いよいよ閉館事業最終日を翌日に控えた3月20日、何らかの動きがあったようで、実行委員会のTwitterは次のようにツイート。
尋ね人 最終日前にドラマチックなことになりそうです!
ありがとう市民会館おおみやお別れ会
果たして当日、尋ね人は来るのでしょうか・・・?
そして迎えたイベント最終日。
なんと当日になり、7名の大宮南小学校卒業生が市民会館を訪問!しかもそのうち5名が写真に写っている当時の小学生でした。
1名見つかっていた卒業生から他の卒業生に連絡が渡り、そこから同窓会へ連絡し・・・
当日の朝になるまで連絡をとっていたそうです。前日にまさかの展開となったこの企画、担当者も「ホっとしました」と安堵の声を漏らしていました。
当時の写真に写っていた男性は「大宮市民会館がオープンしてから閉まるまでの長い年月、建物に対する大宮市民としての想いと、みんな(同級生)老けたなという想いがあります(笑)それだけ年月が経っているのだと感じます」と話しました。
さいたま市民会館おおみやは機能を「RaiBoC Hall.」に移し、3月31日にその役目を終えます。