北区大成町4丁目の火災で人命救助 さいたま市消防局が市民4人を表彰

▲北消防署で行われた表彰式。下段右から清水さん、鈴木さん、田口さん、関根さん

さいたま市消防局は2024年2月26日(月)、昨年さいたま市北区大成町4丁目で発生した火災で人命救助に貢献したとして、市民4人を表彰しました。

表彰されたのはいずれも市内在住の、清水美津恵さん(北区)、鈴木知子さん(北区)、田口泰章さん(大宮区)、関根正明さん(西区)です。

清水さんは2023年11月13日(月)18時04分ごろ、自身が管理するアパートから火が出ているのを発見し、2階に居住していた高齢男性を部屋から共用廊下まで搬出しました。その後、近くの就労支援施設「朗真堂(ろうまどう)」に勤務する鈴木さん、田口さん、関根さんがアパートの窓が赤くなっていることに気づき、アパートに向かい住民に避難を呼びかけたほか、部屋に戻ろうとする住人を制止しました。また、田口さんと関根さんは高齢男性を2階から1階の安全な場所まで避難させました。

その後消防車両29台が消火活動にあたり、火災は19時32分に鎮圧、20時47分には鎮火しました。この火災で負傷者が2名発生し、それぞれ軽症と中等症だったということですが、死者はいませんでした。

清水さんは取材に対し「ありがとうございます。皆さんの協力があり住民の方が助かってよかったです。」と話しました。鈴木さんは「表彰されるとは思わなかったので驚いています。大事に至らなくてよかったです。」と話しています。

田口さんは「賞状をもらえるとは想像していませんでした。取った行動に意味があってよかったです。明日は我が身ではないですが、皆さんも他人事とは考えずにいてほしいです。」と話しました。関根さんは「助けているときは無我夢中でしたが自分も動転していました。頑張った甲斐がありました。」と話しています。

今回の表彰にあたり北消防署の大塚成人署長(60)は「木造建物でしたが被害も最小限で食い止めることが出来ました。見て見ぬふりをする人が多い中、4人の迅速かつ冷静で自分自身の危険を顧みない勇敢な行動に感謝します。4人に怪我が無くてよかったです。」とした上で、「さいたま市は今年に入り火災が多く発生しています。皆様には火災予防に努めていただければと思います。そして消防団員に入っていただければ心強いです。」と呼びかけました。

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