
2026年10月3日(土)、日本テレビで放送された「世界一受けたい授業」内で「47都道府県魅力度ランキング2026」が発表され、埼玉県が44位となり、最下位を脱出しました。
「都道府県魅力度ランキング」はブランド総合研究所が毎年実施している調査で、都道府県の魅力度をランク化したものになります。例年、上位帯以上に最下位争いが注目されていて、埼玉県、佐賀県、茨城県など、各県が魅力度の向上に向け取り組んでいます。
今年の調査では、埼玉県が昨年の最下位から3つ順位を上げ、44位にランクインしました。番組には大野元裕埼玉県知事が出演し、下位発表直前に「どうせなら最下位を」といった趣旨の発言をしましたが、想定以上にランクアップした形になります。
埼玉県は例年下位にランクインしており、2020年に38位を獲得した以降は、2021年から3年連続で45位、2024年に46位と低迷しており、2025年に初の最下位となりました。結果を受け、田村琢実県議が埼玉県議会でこの件を取り上げ、大野知事が「ランキングが最下位となった今、逆に発信の好機であることは私も議員と同意見であります」と返答し、ねんりんピックなどを機に魅力度を発信したいとしていました。
埼玉県は、その住みよさに対し、観光面や食事の面で足を引っ張っていて、県では魅力度の向上に取り組んできました。
観光面では、2019年にデビューした西武鉄道の新型特急、001系「Laview(ラビュー)」を使った秩父地域への日帰り旅行・1泊旅行が若者を中心に人気となっており、特に、透明の網棚に録画状態のスマホを設置し、座席に座る自身の姿を撮影することが「インスタ映え」する、と話題を呼んでいます。秩父地域では、「関東屈指のパワースポット」として知られる三峯神社の人気も急激に高まっており、過去に廃止されたロープウェイの復活も議論されています。
秩父と並ぶ観光地である川越は、特に外国人観光客からの人気が高まっており、市では通りを一時的に歩行者天国化する実験を行っているほか、いわゆる「観光税」の導入も検討しています。小江戸川越へのアクセスとしては、西武鉄道が既存の特急を廃止し、輸送力を増強し、観光と通勤の両方の需要に対応した新型車両「トキイロ」を導入することを決めています。
県下最大の都市である大宮では、開業当初は「生きる廃墟」と揶揄された「大宮門街」に徐々に活気が出てきています。流行の麻辣湯店や、コメダ珈琲の新業態「おかげ庵」をオープンさせるなど、積極的なテコ入れを行い、若者が集まるビルへと変貌しています。西口を中心に再開発も進められていますが、東口の再開発が停滞気味であるとの指摘もあり、どこまで「昭和の良さ」「近代的な都市」「東日本の玄関口」「交通の結節点」という側面を並立させられるかに注目が集まります。
食の面では、埼玉県産のいちごが近年高い人気を誇っており、特に「あまりん」「かおりん」「べにたま」は、数々の賞を受賞し、広く知られています。スーパーマーケットでは県ゆかりの「ヤオコー」と「ベルク」が着実に成長しているほか、「マミーマート」は「マミープラス」「生鮮市場TOP」への業態転換を急激に推進しており、生鮮食品の質と、一部のお弁当とお惣菜が、かなりの高評価を得ています。
一方、県内では川口市などを中心に、治安の悪化を懸念する声が高まっており、対策が急がれます。特に、県南では外国人への対応と共生が大きな課題となっており、ルールから逸脱している場合は、国籍問わず厳格な対応を取るなどの対策が求められます。特に、2025年の参院選では、外国人問題対策を掲げる参政党が、川口市で他市と比較して多くの票を集めており、南部の県民の関心の高さがうかがえます。
大野知事は番組終盤で「あそこまで言っておいて、いきなり44位に出てしまったのが埼玉県らしい」とコメントしました。